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お知らせ
2009.06.30
3.実力とかけはなれた問題をこなしている
これは他の例えで説明すると解りやすくなります。例えば跳び箱の練習をするとします。すると、おそらく6段跳べる子は7段の練習を7段跳べる子は8段の練習をすると思います。間違っても6段しか跳べない子が10段の練習をすることはないと思います。
ところが勉強の世界になると急に、そのようなことを始めるわけです(始めさせられるわけです)。教科書レベルの問題を解くのが精一杯なのに、国立大学の入試問題レベルの問題を解けさせられる。これは先ほどの6段がやっとの生徒に10段を飛ばさせるようなものです。無理です。敗北感と挫折感しか味わうことはできません。
では、なぜ先生たちはそんなことをさせるのかというと、簡単な話です。出来る生徒がいるからです。跳び箱で言えば、15段でも16段でも跳べる生徒がいますから10段位だったら、構わないだろう。そんな考えからです。
ここで、一つ問題があります。それは、解けないと諦める生徒だけではなく、諦めない生徒の存在です。跳び箱ではありえないことが、数学の問題を解くことに関してはありうるのです。いや正確に言うと、解けるのではなく書けるですが。
答を覚えてしまえば、答えは書けるのです。跳び箱では、6段しか飛べない生徒が15段跳べる生徒のビデオを見ている内に跳べるようになる。そんなことはあり得ないと思うはずです。ところが、勉強になると違ってきてしまう。
これらは全て短期記憶のなせるわざです。解けずに書けても意味はないのですが、テストの点数に反映すると、それなりに意味が出来てしまう。悪魔の誘いですね。注意して下さい。