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お知らせ
2015.06.15
ペースメーカーというのはマラソンの国際大会などで見られる、上位者の互いの牽制を防ぎ、好タイムを狙わせるための存在です。
日本の理数系の教科の教えは、まさにこのペースメーカーのような教え方です。教師は道筋を示すだけで、出来る生徒だけがその道筋を進んでいく。ついていけないと落ちこぼれの扱いを受けます。これは学校に限らず、塾や予備校の殆どは、そのような教え方をしています。なぜそれが許されるのかと言うと、おそらくそれが日本の文化だからだと思います。
昔からずっと、そうだと思います。授業で教わらなくても出来る生徒が、その構造を支えています。良いペースメーカーがいる予備校や大手の塾が、何故か人気があります。マラソンの大会で3時間や4時間で走る人たちが、走る大会をペースメーカーで選んでいるとは思えません。しかし、勉強になると、あの予備校は東大に何人入ったとかで、良いペースメーカーがいる予備校や大手の塾を選んでしまうようです。
これは私が高校生だった40数年前と変わっていません。一斉形式の授業は、どうしてもペースメーカー方式になってしまうようです。ペースメーカーについていける生徒はいいのですが、落ちこぼれてしまった生徒や、苦手意識を持ってしまった生徒は、一斉形式の授業で、立ち直ることは困難です。
マラソンではペースメーカについていける選手は数人しかいません。勉強も同じようなものですが、勉強の場合は、一時記憶という装置があるので、ついていっているかのような錯覚に陥ってしまうようです。ペースメーカー式の授業は、実際には数%、あるいは1%以下の人しか向いていないような気がします。
では個別だったら立ち直れるのかと言うと、やはり多くの塾や予備校の授業は、個人にペースメーカーのような教え方をしている所が多いので注意して下さい。