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お知らせ
2015.05.15
この時期になると、これが気になります。大手の塾や予備校で、難しい問題を、さも簡単そうに説明します。しかし、そのようには解けないし、出来る生徒はそのようには解かないのです。勉強もスポーツも他の習い事もそうかと思いますが、一足飛びに難しいレベルのことはやらない方がいいです。
勉強以外のことは難しいことはやろうと思ってもできないのでいいのですが、勉強だけは一時記憶機能というのがあるので、一見さも出来たかのように錯覚してしまうことができるのです。例えば難しい漢字を歌で覚えようという企画を、以前テレビで見たことがあるのですが、見た直後は書けますが、しばらくすると、歌そのものを思い出せなくて、結局書けなくなります。
数学や物理化学も、解法を覚えてしまえば、一時的に解けるようになります。しかし、納得しているわけではないので、他の問題を、特に類似問題をやると解けなくなります。自分の力になっていなくても一時的に解けてしまうのは、麻薬みたいなもので、気持ち的に出来るようになった気がしても、本当の力にはなっていないのです。難しければ難しいほど麻薬的な効果があります。
入試は難問を解けなくても、難関大には入れます。着実な基礎固めが今の時期は必要です。幻想を見せたり、見たりするのはいかがなものかという気がします。いこの時期に自分の力に合った勉強をして下さい。難問よりは、まずはセンターレベルの問題をクリアして下さい。