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お知らせ
2009.05.22
数学や理科の教科を苦手とする生徒が多いようです。しかし理科が嫌いかというと必ずしもそうではないようです。どうも数学が嫌いなようです。
では何故数学が嫌いなのか。そこには学校や塾・予備校を含めた大きな問題が関係しています。
14年間塾で教えて気になる事は、年々生徒の計算処理能力が落ちてきていることです。ごく一部の数学が得意な生徒を除いて、計算処理能力は平均的に落ちています。
次に数学を苦手とする生徒を観察すると、この計算処理能力が極端に低いのです。つまり、数学以前の話ということです。計算が苦手だから数学が嫌い。このようなつながりがあるようです。
私自身も計算は好きではありません。しかし苦手ではありません。数学の問題を解く上で計算を正しく速くやるということは必要不可欠なので、好きではありませんが、仕方なくやっています。また、好きでないからこそ、工夫をして極力最小限のエネルギーで終えることをしています。
しかし、計算処理能力が付けば数学の問題が解けるようになるかというと、計算処理能力は必要な条件であって十分な条件ではありません。
数学の問題を解くには問題解決能力が必要です。ここで注意して欲しいのは、この問題解決能力を、数学を苦手とする生徒たちが誤解をしていることです。
たとえば Q.円と直線が二点で交わる条件 このような問題が出題された時に要求される問題解決能力というのは、ゼロから考えることではなく
①点と直線の距離の公式を使う
②直線の式を円の式に代入して異なる二つの実数解を持つ条件として考える
③接点を求める
④接線を求める などの解法の内、どれを使えば良いのかを考えることであり、①~④の解法のそれぞれを自分の力で導き出すことではありません。
特に点と直線の距離の公式を誰にも教わらずに自分で導き出すことが出来たら、数学を苦手とすることは絶対にありません。日本中を探してもそうそういるものではありません。
しかし、①の公式を使いこなすことが出来る人は身の回りには必ず一人はいる、くらいの割で存在します。つまり、処理能力はあるのに数学を苦手とする生徒は、案外途方もないことを考えていて、出来ないと思っている場合が多いのです。
①~④のどれを使えば良いのかを考えることができれば良い。こう思えば気が楽になりませんか。(続く)