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アシスト通信
2016.06.08
センター試験 数ⅠA編
C子(苦手な数学を克服した生徒)B君(慣れだけで数学を解いていたが考えて解けるようになった生徒)E君(解ろうとする個所を間違えて数学を苦手としてしまった生徒) 今月は数ⅠAの第3問から配点は全部で20点
E「今回は確率の問題だね。確率は苦手だな!」
C「数学が出来る生徒で確率が得意な生徒は殆どいないみたいだから、苦手でも仕方ないよ。でもセンター試験レベルの問題はクリアしたいね。」
B「俺は確率は得意だけどな!」
E「それって、めったにいない数学が得意で確率が得意というケース。それとも得意だと勘違いしているケース?」
C「今回の問題を解いてもらえば解るよ!じゃあB君お願い」
B「何だそれ!この程度の問題に俺様の出番は無いよ。Eお前やってみろ!」
E「最初は少なくともとあるから余事象で考えればいいんだよね。2回とも白だった場合は5/12×4/11なので5/33これを1から引くと28/33」
C「そうそう。いいよE君」
E「次はまずはAさんが赤球を出すのは4/12次にBさんが白を出すのは5/11だから掛けて5/33.」
B「ちょっと待てよ何でそんなにスラスラ出来るんだ。」
E「少し頭を使えばいいって先月言ってたじゃん。だから少し頭をつかっただけだよ。次は解らない、条件付き確率って何?」
B「C子説明してやれよ」
C「ここはB君が範を示さないと、あっそうかそういうことか!解った、私がやるよ。」
B「何が解ったんだ?」
C「まあまあ。条件付き確率は、速い話が全事象が変わるということ。この場合はAさんが赤を取りだしたのが全事象になるから、さっきの答をAさんが赤を取りだした確率で割ればいいよ。」
E「作業は解ったけど、何かしっくりしない。」
C「問題を解いていくといいよ。」
E「わかった。次は(1)と同じようにやればいいよね。サシスは3/12×5/11で5/44.次に白白の場合も5/12×4/11=5/33だから。これらを全部足すと5/12.これが全事象になるから。白白の場合の5/33を5/12で割ればいいんだよね。」
C「すごい!もうマスターしてる。B君を抜くのも時間の問題だね!」
B「Eに俺が負けるなんて、ありえない。」
C「これからが楽しみ楽しみ!!」
しくじり先生 英語編 その4
今回はまた単語、つまり語彙力です。しかも今回のしくじり先生は生徒ではなく、学校や他の塾の英語の先生です。しかも困ったことに彼らは、しくじっている自覚がありません。私は彼らのことを英語原理主義者と呼んでいます。
原理主義者と言うのは、最近ではイスラム原理主義者というのがよく使われています。イスラム教自体、危ない宗教でもなんでもないのですが、これが原理主義者の手にかかると、目的の為には手段を選ぼうとしないので、昔で言う、剣かコーランかという布教の為には殺人も厭わない人たちです。
英語原理主義者は殺人こそしないまでも、自分たちの主義主張を通すために、受験生は他の教科の勉強もしなければいけないのに、英語さえ出来るようになれば自分は免罪されるかのようなふるまいをします。その代表例が英単語の習得のさせ方です。彼らの多くは英単語の読みと意味が解れば良いと浅学な私などとは異なり、スペルまで要求します。日本でいう難解な漢字を読めればいいのに書かせるようなものです。諧謔とか黴とか鬱とか鼫とか蟷螂とか書けなくても良いと思うのですが、原理主義者たちはこのレベルの単語までをも書くことを要求します。なんでやねん?と言いたくなるのですが、原理主義者には通じません。また困ったことに原理主義者たちは、教科書の内容を全てノートに筆記させて全訳してこいと要求することでも知られています。
可哀そうなのは生徒達です。単語以外のレベルが高ければ、これらの重圧に耐えても結果は出せますが、単語以外のレベルが中学のレベルに毛が生えたようなレベルの生徒の場合、どんな難しい単語が書けるようになっても点数が上がっていくことはありません。英語はあくまでも総合力の勝負です。語彙力だけをむやみに高めても成績が上がってくることはありません。
難しい英単語のスペルを覚えさせようとしている英語の先生には、ぜひ難しい漢字を書かせてみて下さい。また難しい漢字を書かせようとしてくる国語の先生には、ぜひ難しい英単語のスペルを書かせてみて下さい。それがもし、先生たちが出来たら、難しい漢字や英単語を書けるような努力をしてあげてもいいかもしれません。あまり無視すると原理主義者がジハードも厭いませんからね(笑)。
受験は5教科の合計点で争われます。自分が教えている教科だけが出来るようになっても、生徒の進路を決めることに対する責任が免罪されることはありません。